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純米吟醸酒一升を造るのに必要な米の量

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純米吟醸酒一升を造るのに必要な米の量

日本酒呑みとして、酒造りに関わる全ての人に感謝を込めて
初投稿は、一升の純米吟醸酒を造るために必要なお米の量について計算してみる。

※ リンク切れ対応と最新データへの修正を行った。

【データから計算する】

まずは、一年間に製造された純米吟醸酒の量と米の量から玄米1kgあたり作る事ができる純米吟醸酒の量を計算する。

【出典】 国税庁 平成28酒造年度における清酒の製造状況等について

 57,079,000(l) ÷ 54,063,000(kg) = 1.056(l/kg)

ただし、これは平均アルコール度数が20度の「原酒」の値で、
実際は加水をしてアルコール度数を調整する。
純米吟醸酒の平均アルコール度数は17.2度なので、補正を行う。

 57,079,000(l) ÷ 54,063,000(kg) × (20 ÷ 17.2) = 1.228(l/kg)

これを一升の純米吟醸酒を造るために必要なお米の量に換算すると、
 1.8(l) ÷ 1.228(l/kg) = 1.466(kg)
となる。

【身近なモノに置き換えてみる】

次に、玄米1.466kgを普段の食事に置き換えてみる。いったいお茶碗何杯分のご飯になるのか?
玄米から白米に精米する場合、精米歩合は90%ぐらいと言われている。

【出典】文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 1.466(kg) × 90% = 1,319(g)

お茶碗一杯のご飯は、だいたい150g程度といわれているので、

【出典】公益社団法人米穀安定供給確保支援機構 お米ものしりゾーン

白米1,319(g) という事はお茶碗8.8杯分ぐらいと思った方、(私もですが)不正解です。
お米は水を加えて炊くのでかさが増す。
前述の日本食品標準成分表によると、精白米をご飯にすると重量が2.1倍になる。
したがって
 1,319(g) × 2.1 ÷ 150 = 18.5(杯)
となる。

考えてみると、酒一升を一度に飲める人は周りに何人かいるが、
ご飯18杯を一度に食べる人はそんなにいない気がする。

【農地に置きかえてみる】

最後に、この量のお米はどのくらいの面積の水田からとれるのか計算する。

【出典】農林水産省 作物統計

水稲の10a(1000m2)あたり玄米量は、最新の統計では546kgとなっている。
ということは、
1.466(kg) ÷ 546(kg/10a) × 1000(m2) = 2.685(m2)
0.8坪程の水田から取れるお米で一升の純米吟醸酒ができる計算となった。

改めて、米を造っている方々に感謝したいと思う。

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コメント

  • 楽しく読ませていただきました。休耕田が増えるのを見るたびに、日本の農業を考えさせられます。食料を失った国は滅びますよ。地産地消に励んで地酒飲みまーす(笑)

    by 東美智子 2017年12月7日 6:29 AM

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